キミ色の手紙~繋がる奇跡~
そわそわしながら家に帰って、手紙を眺めた。


ほっとした。


忘れられてるんじゃないかって思ってたから。


俺は、すぐに新しい便箋をとりだして、返事を考え始める。


メールか……俺は携帯持ってないからな……。


携帯を持っていないことを後悔したのは、初めてだ。


それにしても、こんなに幸せな気持ちになったのは何年ぶりだろう。


昔からそうだった。


人見知りだった俺を、笑顔で癒してくれて。


やっぱり優菜といると、落ち着くんだ。


自然と笑ってしまうような、不思議な魅力。


丁寧に文字を綴りながら、出会った頃を思い返した。



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