キミ色の手紙~繋がる奇跡~
「公園でしょ?」


途中から感づいてはいたけど、今確信に変わった。


海斗はあまり知られていない、狭い抜け道に入っていった。


「あぁ」


そのまま進めば、すぐにあの公園が見えてくる。


人工芝の広い広場があって、サッカーゴールとベンチが並んでいる。


そして、その奥は土のグラウンドで、バスケゴールも設置されている。


でも、さらにその奥があることを知っている人は数少ないと思う。


海斗は公園の入り口を通り過ぎて、抜け道の突き当たりのフェンスを乗り越えた。


「久しぶりだなぁ、ここ」


実は、フェンスの向こうは秘密基地。


といっても誰のとは決まってなくて、この場所を知っている子はみんな自由に使ってる。


最初に作ったのが誰かは分からないけど、ちゃんとした屋根つきのログハウスみたいな感じかな。


昔はみんなで一緒に宿題したり、ガールズトークって言って男子を追い出してみたり。


あー、懐かしいな。


ドアを開けると、中はあんまり変わっていなかった。


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