キミ色の手紙~繋がる奇跡~
気がつけばもう、全てをそいつに話していた。
名前を聞かれたのは、俺が全てを話し終えてからだ。
「大谷海斗」
うつむいて答えると、一瞬の後、そいつも名乗った。
「俺は、西野仁」
………と。
俺と仁が出会ったのは、この時。
俺を暗闇から救ってくれたのは仁だった。
実は、仁も田舎の実家を離れて今は1人暮らしでさ。
バスケが強い学校を一緒に受験した。
……俺がいじめられていることを話した時、仁は慰めや励ましの言葉なんて1言も言わなかった。
ただ、「俺はいじめが嫌いだ」とだけ。
言葉にしたのはそれだけだったけど、俺はもっとたくさんのエールを感じていた。
「話、聞いてくれてありがとう」
「別に……。見かけたら話しかけてやるよ。
てか、レイには俺から言っとく」
素直じゃないなと思いつつ、仁がレイと知り合いな事にびっくりした。
怖そうな雰囲気は2人とも共通だけど、話してるところなんて見たことないし。
そしてそういえば仁のことも初めて見たな……ということに気付いた。
名前を聞かれたのは、俺が全てを話し終えてからだ。
「大谷海斗」
うつむいて答えると、一瞬の後、そいつも名乗った。
「俺は、西野仁」
………と。
俺と仁が出会ったのは、この時。
俺を暗闇から救ってくれたのは仁だった。
実は、仁も田舎の実家を離れて今は1人暮らしでさ。
バスケが強い学校を一緒に受験した。
……俺がいじめられていることを話した時、仁は慰めや励ましの言葉なんて1言も言わなかった。
ただ、「俺はいじめが嫌いだ」とだけ。
言葉にしたのはそれだけだったけど、俺はもっとたくさんのエールを感じていた。
「話、聞いてくれてありがとう」
「別に……。見かけたら話しかけてやるよ。
てか、レイには俺から言っとく」
素直じゃないなと思いつつ、仁がレイと知り合いな事にびっくりした。
怖そうな雰囲気は2人とも共通だけど、話してるところなんて見たことないし。
そしてそういえば仁のことも初めて見たな……ということに気付いた。