【完】いつも通っている道に恋が生まれる
「はい、これ置いておくよ」
私は、そう言って夏奈子に言った。
「それでどうなのよ!いつも気になっている彼と話出来たんでしょ?」
夏奈子は、ここに座りなと言っているのか手を床にバンバン叩いていた。
「はあー分かったよ。今座りますから」
私は、床に座り、夏奈子と向き合った。
「それで……?」
夏奈子は、興味津々に私の話を待っている。
夏奈子には、梅原さんと話が出来てすぐにメールをした。
そして、梅原さんとの会話した内容を全て彼女に話した。
彼女は楽しそうにメールを送ってくれた。
しかし、メールでは、話が尽きなかったので夏奈子が休みが取れる日に遊ぼうってことになり、今日に至った。
「……別に何も進展ないよ」
私は、テーブルに置いてあった携帯を見て言った。
「何かあったなー!なに隠してるのー、私達何年の付き合いだと思ってんの。あんたの言動なんて丸わかりですからね」