【完】いつも通っている道に恋が生まれる
犬飼さんは、頭をポリポリとかきながら
下にうつ向き言った。
「あの翔生の奴、何か言ってました?」
「いや、何も言ってません。梅原さんとは、メール一週間してませんし、連絡しても連絡がないので……」
犬飼さんは、あ、そういえばあいつあの用件で忙しいそうだったもんなと呟いていた。
「そうですか。では、あなたに話さなくてはなりませんね。何故俺がここに来たのかを」
犬飼さんは、店に誰もいないことを確認して私に言った。
「一時間だけ時間もらえますか?」
「いいですけど……ちょっと待ってください」
私は犬飼さんに言い、立ち去ろうとしたら、犬飼さんが声をかけてきた。
「その前にあの……妻に花を買いたいんですけどオススメありますか?」
犬飼さんは照れた様子で私に言ってきた。
妻ということは、結婚しているのか。
やはり、イケメンは優しいなと関心しつつ、私は花を選びに行った。
「分かりました、ちょっと待って下さいね」
私は、犬飼さんにバラを勧めた。
何故バラかというと愛しているという意味がある。
その愛をまた確かめられたらと思って
バラにした。