【完】いつも通っている道に恋が生まれる
カランカランと扉の音がする中、私達は喫茶店「星」に入っていた。
「オーナー、お疲れ様です」
私はこの喫茶店「星」でやってるオーナーとは仲が良い。
初めて来た時は、一見怖いオーナーだったが話をしてると面白い人だ。
ゲーム好きという話で私とオーナーは仲がよくなったのだ。
「お、真白ちゃん。連れは彼氏かい?やっと真白ちゃんも彼氏が出来たとはおじさん泣けるよ」
オーナーは、ポケットからハンカチを取り出し目に涙を浮かべていた。
「ち、違うって、オーナー。こちらは犬飼さんという人で今日私に話があるから今日ここに来たの!」
オーナーは、なるほどといった様子でテーブルに手を叩いていた。
「そうかい、そうかい、分かった。じゃあ、そこ座りな」
「オーナー、有難う」
年に似合わずウィンクをして私に了解と手でOKポーズを出していた。
私も手で了解とOKポーズを出した。