【完】いつも通っている道に恋が生まれる
本当に変な感じ
いつも通る道で、気になった人を好きになった。
その人が目の前にいる。
考えられないことだ、私にとって
私の前に出ていた梅原さんは、私の隣に来て、私に話しかけてきた。
「花守さんはいつも休日に何してるんですか?」
急に質問きたー!
まさか予想していなかったが、私は答えた。
「えーと、まあゲームしたり、友達と遊んだりしたりしてますよ」
梅原さんが意外そうな顔をしていた。
「へえー、意外ですね。可愛いのが好きそうなイメージでした」
私達は、真っ直ぐな道から右の角を曲がった。
「……そうですか?」
梅原さんは、頷く。
「今日の服も可愛い系統でしたから……」
可愛い系統……
可愛い……
私のことが可愛いと言っている訳じゃないもんね。
調子のらない、のらない。
私は頭を抱えて、そう自分に言い聞かせた。
「だ、大丈夫ですか?」
梅原さんは、心配そうに私に話しかけてきた。
「大丈夫ですよ。あ、あともう少しで私のお勧め場所ですから。喫茶店「星」なんですけど…いいですか?お昼食べたら、近くでブラブラしませんか?」
梅原さんは、聞いたことあるなというような顔をしていた。