【完】いつも通っている道に恋が生まれる

「また、連絡しますね。では」

私はそう言った後、梅原さんは礼をして、私も礼をした。

梅原さんは、また歩き始めた。
私は梅原さんの後ろ姿が見えなくなるまで見送っていた。

しかし、梅原さんはまた後ろを振り返り
「仕事遅れますよ」

と大きい声で言ってくれた。

通行人は、なんだなんだ、どうしたと言っていたが、私は気にせずに私も大きい声で言った。

私は時間はなかったが
「ありがとうございます」
と大きい声で言い、また礼をして前を向き仕事へ向かった。

しかしまた、私は後ろを振り返り、梅原さんを見たがその姿はなかった。

梅原さんが見えなくなった時、私は不安になった。
本当によかったのかなあ?
まさか迷惑だったかな?
と思った。


不安を抱きながら梅原さんに別れを告げた後、クリームに急いだ。

クリームに着くと、店長が声を荒げていた。
「遅ーい!この2年で何回遅刻してるの!また、あの気になっている人眺めてたんでしょー!全く、今日という今日は許さないからね、掃除お願いね!」

私は、何も言い返すことができず、黙って、花の周りの掃除を行った。

でも、仕事には遅れたけど、今日は最高にいい日だ。

私は、この日は、にやけながら仕事をしていた。
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