【完】いつも通っている道に恋が生まれる
それって友達かなあ
梅原さんと初めて話すことができて2日が経った。
私は梅原さんと初めて話が出来た時、仕事が終わり家に帰ったら即メールをした。
なんてメールしようか迷ったけど……
私の名前と会った時の多数のお詫びをした。
その後も、メールをしたが、メールをするのはたいてい夜。
仕事をしているせいか、ほとんど深夜だ。
本当は、どこに住んでいるんですか?や何歳ですか?など基本的なことを聞きたいが、メールで打つ勇気がない。
なので、私は天気や体調の心配、仕事についてメールでしている。
まあ、今日は、休みなので親友とお出掛けだ。
お出掛けと言っても、私の家でゲーム大会をするのだけど。
私は、親友が来るのを待っていた。
家族も何処かに出かけていたので、私達は自由に使える。
ピンポーン
親友が来た。
「オース、元気してた?真白」
「夏奈子!元気にしてたよ!元気そうだね」
夏奈子、私の高校の時からの親友。
木賀夏奈子(きがかなこ)、30歳。
独身で何人の男は沢山いるが、結婚願望はないらしい。その理由は、結婚すると、自分の時間が作れないからと言っていた。
まあ、言っていることは分からないことはないが、私にとっては少し羨ましい。
仕事はファション雑誌の編集長を務めている。
忙しいのに、今日だけは休みを入れてくれたらしい。
「忙しいのに、ゴメンね!」
私は玄関に行き、夏奈子を招き入れた。
「いいのー、今日は。私いなくたって仕事まわってるんだから」
夏奈子は、左右に手を振り言った。
「そんなことないでしょ!さあ、上がって」
「お邪魔しまーす!」
夏奈子は靴を脱いで私の家に上がった。
夏奈子に私の部屋に行っててと言い、台所に行き、お茶や食べ物を手に山ほど掴み私の部屋に運んだ。
「お待たせー!」
夏奈子は、あぐらをかきながら漫画を読んでいた。
「おー!待ってたよ、真白さん」
私はお茶や食べ物をテーブルに置いた。