ほたるの初恋、消えた記憶
担任でも副担でもない菊地が私たちの班に動向すると言う。


どうしてですか。



「菊地他の班へ行きなよ。」


冷たい事を言うな。


俺はほたるの見張り役だから。


私が悪さをすると言うのか。


「ほたるはバス遠足の時も貧血を起こして動けなくなったろ。」


はい、そうでした。


乗り物酔いが半端ないのだ。


飛行機大丈夫かな。


段々不安になった。


美幸がうるさいけど、菊地がいれば安心だよと言う。


仕方ないあきらめるか。


「半径1m以内に近づかないでよ。」


分かったと言いながら近づいてくるし。


離れてよ!


祐吾が引き離してくれた。


先が思いやられるよ。


あの少年はもしかして、祐吾なのかな?


笑顔が似ていた。




















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