ほたるの初恋、消えた記憶
美幸はあの綺麗な人誰なんだろと気になるみたいだけど、菊地がどうして私を構うのか困っていたから。


彼女らしき女性がいて嬉しく思った。


菊地頑張れ!


なんて思ってると、目の前に菊地が現れた。


なんでいるの。


「俺もまぜて。」


どかっと隣に座ると、私の食べていたお菓子を食べた。


あり得ない。


久しぶりのほたるだ。


ふざけた事ばかり言う。


菊地は何を思って私を構うのか分からない。


菊地は私を構いながら泣きそうな顔をするんだ。


菊地の過去に何があったのかなんて、怖くて聞けないよ。


みんな何かを抱え生きているんだと思う。


みんなが幸せになる事は無理なのかな。


小樽は本当に素敵な街だと思う。


一日だけでは回りきれないよ。


《又いつか来たいな。》


心の声が聞こえてしまったみたいで。


「又、絶対来ような。」



ありがとう、祐吾。


祐吾と又来たいなと心から思った。


この願いが叶わなくても、願うだけは自由だから。


そうだよね、神様。

























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