ほたるの初恋、消えた記憶
菊地と話ながら歩いた。


菊地と一緒にいた綺麗な人は元カノで、彼女も高校の教師で修学旅行の付添いで北海道へ来たらしい。


菊地と彼女が別れた理由を聞かなくても、何となく分かる気がした。


彼女はまだ菊地が好きなんだ。


人生は思うようにはいかない。


人生語るほどの恋愛もしてないのに。


祐吾が俺からのプレゼントだと言って、小さな包みをくれた。


帰ってから見てねと。


なんだろう?


帰ってからのお楽しみにしよう。


いつの間にか菊地はいなくなっていた。


21時迄にホテルに戻らないといけない。


お土産を見たくて祐吾と一緒に時間の許す限り小樽の街を歩いた。


又、絶対来るからね。


さようなら、小樽。












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