ほたるの初恋、消えた記憶
みんなで集合写真を撮った。


こら、菊地それ以上近づいたらセクハラで訴えるからね。


菊地に肩を抱かれて、菊地を睨みつけてる私が写っていた。


最悪だ。


菊地が耳元で、ありがとうなと言った。


うん、許してあげるよ。


本当は寂しがり屋で優しい菊地。


大好きだよ、なんて言ってあげないけどね。


みんなで昼食をとって、バスに乗り込み空港へ向かう。


あぁ、又飛行機に乗らないといけないのだ。


すっかり忘れてました。


あれ、でも、帰りはかなり楽みたい。


バイ、バイ、北海道。


そのまま眠ってしまった。


夢の中に祐吾が出てきて、何故か祐吾はバイ、バイと手を振ってたような気がする。


祐吾は何処へも行かないよね。


ずっと一緒にいてくれるはず。


でも、とても不安になった。
































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