ほたるの初恋、消えた記憶
クラスのみんなは、放課後文化祭の準備を頑張っていた。


私はこれといってすることもなく帰ろうと思ってると、クラス委員の奈々子に呼び止められる。


「ライブ時の服なんだけど、一緒に考えてくれないかな。」


私服で良いでしょ。


とにかく目立たないといけないと駄目らしい。


キンキラキンの服はやだな。


古着屋でデニムシャツを買い、ワッペン等で装飾したいらしいけど、予算は大丈夫なのか。


奈々子のお姉さんが古着屋をやっているから、安く譲ってくれるらしい。


なんか、すごいね。


みんな頑張ってるのに、ごめんなさい。


あ、そうだ、私がライブで着る服をデザインしたい。


奈々子に協力することを伝え、祐吾たちが練習してる音楽室へ向かった。


なんとなく参加出来ないでいたんだ。


みんなが必死に練習してるのに何も出来なくて、その場にいるのが辛かった。


音楽室のドアを開けると、ほたる遅いよとみんなに言われて、恥ずかしくてうつ向くと、美幸にデコピンされる。


美幸、痛いよ!


みんな、ごめんね。


















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