ほたるの初恋、消えた記憶
あかりさんは心臓の病気を抱え、入退院の繰り返しで学校へも行けず、友達もいなくて家に引きこもっていた。


友達だちは祐吾だけで、祐吾がいないと生きていけないと言い出し、お互いの親たちが勝手に、あかりさんを祐吾の婚約者に決めたらしい。


分からなくもないけど、あかりさんは祐吾に依存してると思う。


私は病気したこともないし、あかりさんの気持ちも理解出来ないけど、あかりさんにとって祐吾は生きる力になってる。


「あかりにずっと一緒にいられないと話した。あかりは本当の俺を好きな訳でないと、はっきり言った。」


私も本当の祐吾を知らない。


私と祐吾の関係はなんなのか。


ただの同級生。


今は何も考えたくなかった。


将来、祐吾とあかりさんが結婚する事になっても、私は何も言えない。


私と祐吾の間には何もないのだから。


何かを望んではいけない気がした。




















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