ほたるの初恋、消えた記憶
夢の中に可愛い男の子が出て来た。


男の子は涙をためてずっと手を振っている。


行かないで!


叫んでも私の声は届かない。


あなたは誰ですか。


目を覚ますと美幸と健斗がいた。


美幸が泣きながら良かったと私を抱きしめる。


何で私はここにいるのだろう。


美幸が泣きながら話してくれた。


学園祭のクライマックスのバンド演奏の最後に、私は倒れたらしい。


「祐吾の歌の時に倒れたから、祐吾の慌てようったらなかったんだよね。」


祐吾?


誰?


「ほたるに話さないといけない事があるの。」


健斗が美幸の話を止めた。


祐吾が誰なのか分からないんだけど。


「祐吾って、誰?」


私のことばに美幸と健斗が驚いているみたいたけど、祐吾なんて知らないよ。


健斗が美幸の腕をつかんで部屋を出て行く。


真っ白な天上だから、多分ここは病院だと思う。


学園祭のバンド演奏中に倒れたのかな。


寝不足で衣装作ったのがいけなかったのかも。


又、心療内科の先生に叱られるよ。


もう少し眠ろう。





















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