ほたるの初恋、消えた記憶

ほたるの記憶障害

美幸と健斗が病室から出て行った後、20才代の男性が病室へ入って来た。


この人、何処かで見たような気もするけど思い出せない。


「あなたが祐吾ですか?」


その人は一瞬驚いた顔をしたけど、祐吾ではないと言った。


祐吾は僕の弟だと言う。


「僕は祐吾の兄の誠也です。」


お兄さんの誠也さん。


でも、祐吾が誰だか分からない。


私が祐吾が誰だか分からないと伝えると、誠也さんは笑顔で大丈夫ですと言った。


そして祐吾からの手紙を渡される。


今すぐに読まなくても大丈夫ですからと。


祐吾からの手紙。


何で祐吾が直接渡しにこないのだろうか。


「祐吾さんは何処にいるのですか?」


私の声に誠也さんは優しく微笑んで、祐吾は今アメリカにいますと言った。


祐吾さんはアメリカにいるんだ。


アメリカにいる祐吾さんが、どうして私に手紙なのかな。


よく分からないけど、手紙は受け取ることにした。


美幸と健斗が病室にいる誠也さんを見て、かなり動揺しるけど、どうしてなのだろうか。


誠也さんが帰るのを見送ると言って、三人で病室を出て行く。


なんかよく分からないけど、疲れて眠っててしまった。






















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