ほたるの初恋、消えた記憶
久しぶりの家、弟たちもじいちゃんとばぁちゃんも優しくしてくれるけど、気を使われるのが嫌だ。


私は病気じゃないんだよ。


夕食は私の大好きな、野菜たっぷりのカレー。


美味しくておかわりした。


じいちゃんがまじまじと私の顔を見て、ほたるは美人なんだなと言うから、食べてたカレーを吹き出し、母さんに叱られる。


もうじいちゃんたら、ボケが始まったのか。


ばぁちゃんまでもが私もそう思うよだって


ほたるはモデルさんみたいに、手足も長いから。


誉められてる気がしない。


弟たちは姉ちゃんがモデルみたいなら、よのなかの女性みんながモデルになれると笑う。


弟たちの言うことが正解だな。


夕食の後自分の部屋に入り、机の上に置いた祐吾からの手紙を開いた。


中にラベンダーの押し花が入っていて、いつか一緒にラベンダー畑を見に行こうと書かれていた。


【10年前ほたるに好きだと告白したら、今は返事か出来ないから、10年後の17才になった時に返事を聞かせてくれると約束したけど。


まだ返事はもらえそうもないから、次に会った時は必ず返事がほしいです。


今はあかりの心臓移植の為にアメリカにいるけど、必ずほたるの元へ帰るから待っていて下さい。


絶対ですよ。


この約束は必ず守るから、たとえどんな事になっても俺を信じて待っていてほしい。


俺はほたる以外を好きになれそうもありませんから。


ドキッとしましたか。


少しは俺の気持ちにドキドキときめいてほしいです。】


これって、手紙なのかな。


祐吾がどんな人なのか思い出せないけど、この手紙にかなりドキドキした。


祐吾とたくさんの約束をしたんだね、いつか全てを思い出したいな。































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