ほたるの初恋、消えた記憶
次の日誠也さんと連絡が取れたので、祐吾に手紙を書きたいと言うと、誠也さんが祐吾に手紙を渡してくれると言った。


誠也さんもアメリカに行くらしい。


私も祐吾がいるアメリカに行ってみたいな。


でも、駄目だ。


英語苦手だし。


手紙の返事を楽しみに待とう。


祐吾と別れて半年以上が過ぎ、学校と民宿の手伝いで毎日を忙しく過ごしていた。


誠也さんに祐吾への手紙を渡して1ヶ月が過ぎても、返事は来なかった。


毎日ポストを覗く日々。


だんだん不安になる。


誠也さんもあのお屋敷にはいない。


先週訪ねたら、誰もいなかった。


お屋敷の花は誰かが手入れしてるみたいだけど。


誠也さんも仕事が忙しいのかな。


それともアメリカにいるのか。


考えても仕方ない。


このまま待つのも辛いな。


祐吾はどんな思いで、私が思い出すのを待っていてくれたのだろうか。


思い出さなかったらとか、不安にならなったのかな。


















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