ほたるの初恋、消えた記憶
二日目は富良野のホテルに泊める事にした。


あの写真を見ながら、ラベンダー畑が見える場所を探そうと思う。


色んな場所にたくさんの花が咲いていて、目が奪われる。


カメラを使う事に慣れてないが、思わずシャッターを切りたくなってしまう。


歩き回り疲れてその場所に腰を下ろすと、
あの写真とそっくりなラベンダー畑が目の前にあった。


ここだよね。


祐吾とお母さんが映ってるラベンダー畑。


《祐吾見つけたよ。》


疲れてその場所で眠ってしまった。


「ほたる、起きて。」


又、夢に祐吾が出てきた。


誰かが体を揺り起こす。


誰なのか。


もう少し眠っていたいのに。


「ほたる!」


この声は祐吾?


そのまま目を開けると、目の前に祐吾がいた。


これは夢だよね。


本物の祐吾がここにいる訳ないでしょ。














< 162 / 187 >

この作品をシェア

pagetop