ほたるの初恋、消えた記憶
数学の問題を解き終わった頃、外は明るくなっていた。


頑張ったよ。


祐吾が私のベットで眠っていた。


起こすのが可愛そうで、そっと部屋を出で台所へ向かう。


夕食を抜いて数学の問題を解いたんだから、朝食はいただかないと生きていけない。


「おはよう。」


台所にいたのはおばあちゃんだった。


「みんなはどこ?」


「今日は朝からバーベキュウすることになって、外で準備をしてるよ。」


ヤッタァー。


たくさん食べれるぞ。


「祐吾はまだ寝てるから、起こさなくていいよ。」


急いで顔を洗い外へ出ると、祐吾がいた。


祐吾がキラキラの眩しい笑顔でおはようと言う。


イケメンは違うね。


あれ、美幸と健斗もいるし。


何々どうした?


朝から楽しいではないか。


「夏休み最後だから、みんなで楽しもうと思って。」


そうでした。


夏休みは今日で終わりでした。


明日から新学期が始まるんだ。


ずっと夏休みが良いのにな。


あ、夏休みの課題頑張って終わらせて本当良かった。


祐吾に感謝だ。


「祐吾、ありがとう。食べるぞ。」


「はい、はい、夕食抜いて頑張ったからね。」


ホタテやイカもあるし、トウモロコシ最高だね。


「この食材は北海道から取り寄せたんだから。」


父さんやるね。


母さんが言った。


「これは朝早く誠也さんが持って来たのよ。何でもほたるにおわびしたいからといってね。」


おわびだなんて。


誠也さんなりの誠意なのかな。


本当に美味しそうです。


誠也さんの誠意しかと受け止めました。


「いただきます。」


慌てすぎで喉に詰まらせてむせると、祐吾に落ちついて食べるように注意されてしまう。


「ねぇ、祐吾はほたるのどこが好きなの。」


美幸の質問によけいにむせる。


「目がはなせないとこかな。一緒にいてとにかく楽しいんだ。」


そりゃ、どうも。


笑ってごまかした。


「ほたるは祐吾の何処が好き?」


ワォー。

答えないといけないですか。


考えて、考えて答えた。


「こうして祐吾といられる事がいいの。祐吾といられる日常が好き。もちろん祐吾は大好きです。」


この先もきっと色々あると思うけど、家族と友達と楽しく過ごして行きたい。


そしてその先に祐吾との未来があればそれはもちろん幸せだけどね。


人生何があるか分からないから、今日と言う日を大切に生きて行きたいな。


家族と友達みんなの未来が幸であってほしい。


友達最高。


緑が丘学園最高!

































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