ほたるの初恋、消えた記憶
お弁当も没収されずに済んだし、数学の問題も祐吾のおかげでスラスラ解けたから、今日のお仕置きはなくなった。


やったね。


これで数学準備室にいかなくて済む。


一時間目が終わるチャイムがなると。



「ほたるは放課後数学準備室に来ること。」


え、どうして。


「菊地先生どうして、数学準備室に行かなくちゃいけないんですか。」


「そんなの数学の教科書忘れたからだろ。」


祐吾が見せてくれたし、問題も解きましたけど。


「忘れた事実は変えられない。」


厳しく過ぎるよ。


落ち込んでると。


「教科書貸した俺も同罪ですので、数学準備室に行きますね。」


え、そんな事気にしなくてはいいのに。


祐吾はいいからと言うと、駄目だと言われた。


菊地は好きにしろと吐き捨てて、教室を出で行く。


駄目だよ。


お仕置きは私一人でいいのだら。


菊地を追おとしたら、健斗に腕を捕まれた。


「菊地はほたる好をきなのが見え見えで、腹が立つ。」


え、健斗も分かってたの。


美幸さんに健斗だけでなく、クラスのみんなが知ってると言った。


嘘だ。


クラスのみんなが頷く姿が見えた。


菊地は教師なんだよ、生徒を好きだなんて態度を簡単にとるかな。


バレたら教師首だよ。




























< 23 / 187 >

この作品をシェア

pagetop