ほたるの初恋、消えた記憶
祐吾と健斗が参加したバスケも優勝して、バレーは準優勝だった。


担任の前田はかなり喜んで、クラスのみんなにアイスを買ってくれるらしい。


どうして、うちのクラスに菊地がいるのだろ。


俺は1組の応援隊長だからと、訳の分からない事を言ってるし。


学校行事がこんなに楽しいとは思わなかった。


副担の三咲先生も喜んでいる。


担任の前田は三咲先生が好きだと思う。


三咲先生は母さんと同じ年で、バツ1で5才の女の子がいる。


前田先生なら良いパパになりそうだ。


前田先生は26才で三咲先生は33才だから、7才年上になるけど三咲先生は若く見えるから、7才も上だとは感じない。


前田先生の耳元で囁いた。


「三咲が好きなら、もっと頑張らないと駄目だからね。」


前田先生が真っ赤になる。


「私は応援するよ。」


前田先生が頑張ってみると言った。


三咲先生にも前田先生も幸せになってほしい。


「おまえ先生に色目使うなよ。」


はい。


先生に色目?


ちょっと、おかしな事言わないでくれるかな。


「祐吾、バッカじゃないの。」


祐吾の耳元で前田先生の話をした。


なんで、祐吾が赤くなってる訳ですか。


片付けで残った10人がお腹が空いたと言ううと、先生たちのおもりでラーメンを食べて帰る事になった。


学校の近くにラーメン屋が一軒だけあって、父さんの同級生がやってるラーメン屋虎之介。


これが中々上手くて、いつも混雑してるんだ。


虎之介ラーメン久しぶりだな。


母さんにラーメン食べて帰る事を報告すると、なるべく早く帰るように言われた。


又、団体のお客様が入ったのかもしれない。











< 27 / 187 >

この作品をシェア

pagetop