ほたるの初恋、消えた記憶
前の席の長島健斗は一番気の合う男友達。


美幸と健斗は幼馴染。


「おい、ほたるの弁当返せよ。」


「やだね。」


「もういい、いらない。」


宮東祐吾と関わらないようにしよう。


「健斗、うまかった。」


「昼飯は購買でパン買えばいいだろ。ほたるの好きな焼きそばパン買ってやるからな。」


だから、健斗が大好きなんだよ。


健斗に抱きついた。


「嬉しいけどハグは昼休みにな。数学の菊地が来るとうるさいから。」


「菊地は恋のライバルだしね。」


美幸さんは又可笑しな事を言った。


恋のライバルって。


まるで健斗が私を好きみたいな事を?


え、えぇぇ、ありえない。


健斗が私を好き。


健斗は美幸が好きなんだと思ってたのに。


わぉー、菊地が教室に入ってきた。


「ほたる、又早弁したな。」


無視をすると。


「放課後生徒指導室に来い。」


又ですか。


お仕置きはかんべんしてほしい。


この前のお仕置きは数学のプンリント10枚。


でも、そのおかげで期末テストの赤点を免れたけど。


数学は大嫌いだ。


計算問題は何とかなるけど、応用問題は全く理解不能。


好きな教科は国語。


国語の三咲先生は憧れの人で、母さんの同級生。

















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