ほたるの初恋、消えた記憶
今の若者は苦手だ。


茶髪でピヤスつけてたり、服装もかなり派手。


その苦手な大学生たちと一緒に流しそうめんをやることになった。


最悪なんですけど。


剣道部の女子は私しかいないので、急遽美幸を呼んだ。


美幸はどんな相手の対応も上手くこなすから大丈夫だと思う。


健人は静かに過ごしたかったのにとぼやいたが、なんかだか楽しそうにしてる。


健斗と美幸はどう見てもお似合いなのに。


ほたるの考えは単純だから、全てお見通しだからと言われてしまう。


美幸はずっと思ってる人がいるみたいで、同じ高校ではないらしい。


初耳なんですけど。


ほたるは私の恋に興味なさそうだったからと。

そもそも恋たるものが分からない。


自分の恋も分からないのに、人の恋に興味持たないかも。


恋に前向きになりたいと思えるようになった。

普通の女子らしい気持ちをあじあってみたい。


私の恋の相手はいったい誰なのか。


静かに過ごしたい。


好きな人が誰なのか、見えて来ると思うから。









< 48 / 187 >

この作品をシェア

pagetop