ほたるの初恋、消えた記憶

もう一つの真実

美幸が話してくれた。


田舎の小さな幼稚園に東京から来た祐吾が入園した時、それはそれは可愛い男の子で洋服も本当におしゃれで、目立っていと言う。


祐吾とみんな仲良くなりたくて近づくと、祐吾は嫌がって大泣きをしたらしい。


美幸や健人が遊ぼうと誘っても泣くばかりで本当に困ったらしい。


祐吾はほたるとだけ遊ぶようになり、祐吾のお気に入りになったほたるをみんなが虐めるようになった。


ほたるは虐められてる事を全く気にするでもなく、祐吾はみんなからほたるを守ると言い、自分の家にほたるをつれて行くようになる。


幼稚園を休んでほたると二人であのお屋敷で遊んでる事を知り、美幸が健人と様子を見に行くと追い返されてしまう。


そんな毎日が続き、美幸と健人はほたるを取り返そうと計画を立てた。


祐吾がほたるを家に連れて行く前に、ほたるを家から連れだす。


だが中々上手くいかず、祐吾が東京へ帰る事を聞いて、今なら引き離せると考えた。


あの日、祐吾は突然東京へ帰る事が決まり、祐吾はほたると遊ぶ約束をしていが連絡出来なくて、造園の仕事を手伝ってた健人に、今日は遊べなくなってごめんと伝えてほしいと頼んだ。


その事は美幸も知ってたが、二人はほたるには黙っておこうと決めた。


どうせ祐吾は帰って来ない、ほたるが又自分たちと遊ぶ事しか考えてなくて、祐吾の伝言を伝えたなかった。


今日遊べなくなったと言う事と、必ず帰って来ると言う事も伝えなかったと、美幸は何度も謝る。


まだ幼かったから、祐吾にほたるを取られる事が嫌で祐吾に意地悪をした。


美幸はほたると祐吾が楽しく遊んでる事がおもしろくなかったのだ。




























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