ほたるの初恋、消えた記憶
祐吾は美幸と健人に色々と聞いていた。


日頃の私のおかしな行動を。


一緒に遊ぶ約束してたのに忘れてしまったり。


私の誕生日会を自分で決めたのに、その日違う友達と遊びに行ってしまった。


数えきれないほど、色んな事を忘れてしまったと言われた。


そんなの毎度の事で、みんなだって忘れてることがあると思う。


「ほたるの誕生日はいつ?」


え~と。


そんなの分かるよ。


4月12日。


あれ、今日は何日だっけ?


今年は私の誕生日会したのかな。


「誕生日は4月12日だよ。今年は誕生日会をしなかった。」


祐吾が首を左右に振った。


嘘だ。


覚えてない。


去年は?


寝起きだから、はっきりしないんだと思う。


今年はしてない。民宿が忙しくて出来なかった。


絶対そうだ。


美幸と健人が間違えてる。


のだと思う。


祐吾の顔を見るのが怖かった。













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