ほたるの初恋、消えた記憶
10年前祐吾とどんな遊びをしたのか聞くと、祐吾が話してくれた。
東京から来た祐吾にとって、この町は新鮮で楽しかったけど、みんなが自分に興味をもって近づいて来るのが怖かったらしい。
ほたるだけは違ったと言う。
お屋敷に遊びに来たいとも言わなくて、祐吾を山や川に誘ったらしい。
魚を手で捕まえたり、大きな木に登ったり、ターザンみたいに木に綱をかけて川を渡ろうとしたらしい。
失敗して川に落ちたらしいけど。
セミが怖くてセミ取りが出来なかった事や、カブトムシの幼虫を祐吾の手のひらにのせたり、しまいには雨蛙を祐吾の服の中にいれたとか。
もういいです。
それ以上聞くのが怖い。
女の子らしい遊びを一つもしてないなんて、恥ずかし過ぎる。
でもね。
祐吾はそんな私だから友達になれたと言った。
ほたると過ごした時間は凄く楽しくて、今でも忘れられない。
なのに、ごめんね。
何も覚えてないなんて、悲しすぎるよ。
祐吾は大丈夫だからと何度も言った。
祐吾と過ごしたい時間を思い出せないけど、祐吾が覚えていてくれるなら、それでいいや。
東京から来た祐吾にとって、この町は新鮮で楽しかったけど、みんなが自分に興味をもって近づいて来るのが怖かったらしい。
ほたるだけは違ったと言う。
お屋敷に遊びに来たいとも言わなくて、祐吾を山や川に誘ったらしい。
魚を手で捕まえたり、大きな木に登ったり、ターザンみたいに木に綱をかけて川を渡ろうとしたらしい。
失敗して川に落ちたらしいけど。
セミが怖くてセミ取りが出来なかった事や、カブトムシの幼虫を祐吾の手のひらにのせたり、しまいには雨蛙を祐吾の服の中にいれたとか。
もういいです。
それ以上聞くのが怖い。
女の子らしい遊びを一つもしてないなんて、恥ずかし過ぎる。
でもね。
祐吾はそんな私だから友達になれたと言った。
ほたると過ごした時間は凄く楽しくて、今でも忘れられない。
なのに、ごめんね。
何も覚えてないなんて、悲しすぎるよ。
祐吾は大丈夫だからと何度も言った。
祐吾と過ごしたい時間を思い出せないけど、祐吾が覚えていてくれるなら、それでいいや。