ほたるの初恋、消えた記憶
第4章

東京観光

祐吾の案内で東京を観光することになった。

私より母さんが大喜びしてる。


こんなにはしゃいでる母さんを始めて見た。


子どもみたいだな。


母さんが東京タワーへ行きたいと言うので、最初は東京タワーへ行こうと思う。


《スカイツリーに行きたかったな。》


スカイツリーは夜の方が綺麗だと祐吾が教えてくれた。


私の心の声が聞こえてしまったらしい。


恥ずかしい。


「ほたるが行きたいと思う所に連れてってあげるからね。たくさん楽しんでよ。」


ありがとう。


上の動物園のパンダ見たいし、浅草にも行きたいな。


花屋敷にも行きたいです。


はとバスにも乗りたい。


こんなに楽しい気持ちになったのは久しぶだと思う。


思わず声を出して笑った。


「ほたるは笑っていてほしいな。」


うん。


これからはそうするよ。


一人で泣いたりもしない。


辛いとか、悲しいとか、自分一人で我慢しない。


美幸も連れてきてあげたかったな。


お土産をたくさん買って帰ろう。


祐吾といる未来が少し見えた気がした。


















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