ほたるの初恋、消えた記憶
中々寝れなくてトイレに行こうとして起ると、 祐吾が居間でテレビを見ていた。


近づいて見ると、テレビではなくて録画をしたものを見てる。


やだ、私がいる。


「眠れないの。」


祐吾の隣に座った。


「これって私?」


そうだよと笑う。


真っ黒に日焼した、男の子みたいな私がいた。


祐吾が可愛いだろって言うけど、全然可愛くない。


私の隣に映ってる祐吾は女の子みたいに可愛いんだもの。


あのお屋敷にプールがあったんだね。


私が着てる水着がださ過ぎて笑えるけど、
私は何も覚えてくて、でも確かに祐吾と過ごした時間がそこにあった。


「ごめんね。」


「何を謝るの。」


だって、思い出せないのが辛くて。


祐吾が泣かないでと優しく抱きしめた。


俺が覚えていればそれでいいだろって言うけど、やっぱり思い出したいよ。


ずっともやもやしたままなんだから。


すっきりしたいよ。





























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