*武士の花*~花は桜木、人は武士~
皆が酔いつぶれる中

渉は、片づけをしていた

大方片付いた頃


土「渉、ありがとうな」


声を掛けた


渉「いえ、俺も芹沢さんと話して楽しかったし、酒も貰いましたから
こちらこそ、ありがとうございます」

わざわざ、手を止め俺の方に向き直り
ペコリとお辞儀をする

口が悪いのに、律儀なんだったと
思い出し、少し笑った


渉「何、笑ってんの?気持ち悪!!」


沖「渉のぜんざい食べた~い」


渉「チッ お前のために作ったんじゃねぇ!!クソ沖田!!」

沖「僕に冷たいよね?」

渉「お前がしつこいからだろ!!」

沖「ねぇ、渉!!今日、僕の部屋に泊まりなよ!!」

渉「帰る」

沖「こんな夜に、危ないよ!!」

渉「帰る!」

沖「女顔だし、危ないよ!!」

渉「帰る!!!」

土「泊まってけよ!」

渉「帰る!俺は、いつもこの時間働いているし、帰れる!」

近「残念だったなぁ、総司!?
せっかく、仲を深める機会だったのにな?
谷口君、またおいで?」

渉「ありがとうございます」







後日、芹沢さんの所に渉は、遊びに来た

ついでだから!と付け加えて

鍋いっぱいの、ぜんざいを置いていった



やっぱり、持ってきたか!と思った






しかし… 何で、芹沢さんなんだよ!!















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