*武士の花*~花は桜木、人は武士~
監察方に内密に動いてもらう

見つけても手を出さず、奴ら寝蔵を突き止める

簡単なようだが、相手が厄介だ

張り込みと探索の指揮を山崎に任せた



紅葉が終わり頃になっても

山崎の包囲網に、引っかかることは、なかった







奉行所からの仕事を引き受けた為

総司と揚屋を改めている




沖「楽しんでるとこを邪魔するから
本当、煙たがられて嫌になりますねぇ」


珍しく、愚痴っぽい総司に返事を返さず


次々に部屋の中を確認する


俺達は、顔に傷のある男を捜している


新選組と言うと、窓から逃げられる恐れがあるから、そっと襖を開ける



え!!!!!!!




それは、初めて渉と会ったときと

同じ状況で

違うのは、竹刀がクナイに変わって

突きつけられているのが、俺だけじゃなく

総司もで、突きつけている渉は、女姿

そして……「喋ると刺すぞ」


相当な殺気を俺達に向けていた


「襖を閉めろ」


静かに襖を閉めた


シュタ    シュタ



2人茶色が降りてきた


1人が渉と代わり、俺達にクナイを向ける

渉は、着物を脱いだ

下に茶色の忍装束


もう1人が、渉に眠らされたであろう男を
仰向けにした



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