*武士の花*~花は桜木、人は武士~
数日後


総司と俺で

慶太郎の道場に行く

目的は、もちろん

慶太郎の勧誘だ



「ふざけんなよ!!
渉に断られたから、次は俺か?」

土「違うさ、渉も落とす!
慶太郎も落としたいんだ!
2人共、浪士組に欲しい人材だ!!
後悔させねぇ!俺に命を預けてくれねぇか?」

沖「え?土方さんに?」





土「総司…黙ってろ!」







慶「俺は、貴方達に命を預けたりしない
自分の身は、自分守る!
大事な人も自分で守る!!」



沖「それ、わかります!!」


バシッ



沖「イテテ」



土「渉も似たようなこと言ったよ
だがな……お前達は、若い
誰かを頼ることも、時には必要だ
何でも、1人で背負うことはない
仲間同士で、助け合うってのも悪くねぇ」


沖「それも、わかります」



土「慶太郎、考えておいてくれ
また、改めて返事を貰う」




俺達は、道場を後にした




沖「慶太郎君は、あんな言い方だったけど
結構、迷ってるみたいでしたね?」



嬉しそうに言う総司

総司の言うように、慶太郎は目を泳がせた

迷ってる仕草をしたのだ






三日後








返事を聞きに行こうと、道場に向かう途中

「いやぁーーーー!!!!!!」

女の悲鳴が聞こえた




そちらの方に走ると、刀を振る不逞浪士に立ち向かう慶太郎の姿があった




さすが、道場の指南役をする腕前




難なく追い払った



女のそばには、渉がいた
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