*武士の花*~花は桜木、人は武士~
紅葉が色づき始めた頃

渉が連れ去られて、1年が経ったのだと

思い出した

 

渉は、どんな風に、この1年を過ごしたのか

心配したが、良い仲間に巡り会えたようで

ホッとしている





今夜、長州浪士の潜伏先を襲う




今回は、慶喜公からの命で、渉達も参加すると事前に情報があった




渉「作戦は?」



俺は、今夜の作戦を渉に話した



渉「了解」



渉達は、援護

仲間の元に戻り、指示をだす


俺達が、中に入る前に渉達は、忍び込み

手引きしてくれた



滞りなく、計画通りに進む


この分なら、時間を掛けずに制圧出来そうだ



「ケホ…」

「沖田、下がれ!」


総司の前に渉が降りて、敵を沈める


「ありがとうございます」

「少し、休んでろ!」







細身の体からは、想像出来ないくらい

強かった



次々に、やっつけていく




制圧が終わった












渉「まだいる!探せ!」












渉が叫ぶと皆が、再び警戒をするが

1度緩んでしまった気は、戻らず





「うわぁ!!!!」





ひとり隊士が、跳んできたクナイで
かすり傷を負った





チッ 馬鹿野郎!!


「油断してんじゃねぇ!!」



浅い傷だ……良かった




渉が手で指示を出す



忍が動き、クナイが跳んできた方を探索する







< 152 / 291 >

この作品をシェア

pagetop