*武士の花*~花は桜木、人は武士~
山崎の持ってきた薬を飲ませる為

「渉?薬だ!飲めるか?」

渉「……ん?」

ペチペチと頬を叩くと、うっすら意識を取り戻す

渉「土方…さん?らんれぇ?」

喋れてねぇし

「ほら、薬飲め!」

渉「げぇ……苦ぇ」

「味がわかりゃ、心配ねぇ」

渉「ここどこ?」

烝「新選組の屯所や!熱のせいで鈍いな」

辰「熱があんだから!当たり前だ!」

渉「仲良しらぁ」


へらっと笑った


そうみえたか?と渉の顔を覗けば

もう、眠っていた






「どうする?」

辰「1度戻ります!明日、昼に様子見に来ていいですか?」

「かまわねぇよ、門番に伝えておく」

辰「山崎!!渉に変なことすんなよ!!」

烝「看病すんのは、副長や!」

辰「土方は、いいけど山崎は、危ない!
近づくなよ!!」

烝「なんやねん!!病人に手を出すほど
悪人ちゃうわ!!」







うん……仲悪ぃな





「るせぇ!サッサと出てけ!!」





2人を追い出し、手拭いを替える






熱いな









薬がきいたのか

幾分、楽そうにしている


手拭いを何度もかえた


朝餉に粥を山崎が用意してくれた

半分食べ、薬を飲んだ


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