*武士の花*~花は桜木、人は武士~
~土方歳三~
こんなに取り乱す渉…いや、七重を見たことがない
自分を私と呼び
全力で気持ちをぶつけてくる
受け止めてやることしかできなくて
不甲斐ない
大泣きして、俺の腕で気を失う
どれだけ我慢させていたのかと
申し訳ない気持ちと、やはり
俺が幸せにしたいという欲と
ごちゃ混ぜだ
弘「よほど、あなたが好きなんですね」
「は?」
なんでそうなる?
弘「あなたから、離れられなくて困ってるんですよ
突き放されればいいものをあなたが
大事に扱うから、期待するのです
渉を思うなら、きちんと突き放すか
しっかり捕まえておくことです
いい加減な扱いは、やめてください!!」
渉と山崎を応援しようとしたことが
傷つけたんだと
弘吉に改めて言われて、やっと理解した
昼に辰己が来たとき、朝の出来事を話した
辰「連れて帰ります」
それ以上、何も言われなかった
なんとなく、渉の気持ちがわかった
めちゃくちゃに罵倒された方が
自分だけが、傷ついた方が楽だ
傷つけたことで、自分も傷つくなんて
自分で自分を傷つけると、まわりも傷つくなんて
知らなかったよ
俺さえ身を引けば、渉が幸せになると
こんな勝手な想像が
間違いだと気づくのに
ずいぶんと遅すぎた
渉を殺した罪を償いたいわけじゃない
俺は、ただ好きなだけだ
こんなに取り乱す渉…いや、七重を見たことがない
自分を私と呼び
全力で気持ちをぶつけてくる
受け止めてやることしかできなくて
不甲斐ない
大泣きして、俺の腕で気を失う
どれだけ我慢させていたのかと
申し訳ない気持ちと、やはり
俺が幸せにしたいという欲と
ごちゃ混ぜだ
弘「よほど、あなたが好きなんですね」
「は?」
なんでそうなる?
弘「あなたから、離れられなくて困ってるんですよ
突き放されればいいものをあなたが
大事に扱うから、期待するのです
渉を思うなら、きちんと突き放すか
しっかり捕まえておくことです
いい加減な扱いは、やめてください!!」
渉と山崎を応援しようとしたことが
傷つけたんだと
弘吉に改めて言われて、やっと理解した
昼に辰己が来たとき、朝の出来事を話した
辰「連れて帰ります」
それ以上、何も言われなかった
なんとなく、渉の気持ちがわかった
めちゃくちゃに罵倒された方が
自分だけが、傷ついた方が楽だ
傷つけたことで、自分も傷つくなんて
自分で自分を傷つけると、まわりも傷つくなんて
知らなかったよ
俺さえ身を引けば、渉が幸せになると
こんな勝手な想像が
間違いだと気づくのに
ずいぶんと遅すぎた
渉を殺した罪を償いたいわけじゃない
俺は、ただ好きなだけだ