*武士の花*~花は桜木、人は武士~
その日 夕餉は、静かだった

俺が帰って来て良かったなって

七重は皆に言われても、クスッとも

にやっとも笑わんかった


それどころか、ひとっっっことも


しゃべらへん


沖田さんと俺の間で、もくもくと食べ


さっさと片付けにいく





七重が部屋を出ると


永「山崎、お前ら喧嘩したのか?」

藤「渉、この前は、大喜びだったのにね」

原「山崎がほったらかしにしたから
拗ねてんじゃねぇ?」

沖「最近は、ずっとあんな感じですよ?
どうしたんでしょうね?」

斎「なんだ?沖田が相談に乗ってるとおもったが?」

沖「僕が訊くと、僕と渉が喧嘩になりますから、皆さんが訊いてるかと……」

土「うるせぇ!!」




しーーーーーーーーん





土「お前らなぁ!目や耳が悪いからって、腫れ物扱いすんじゃねぇ!!!
渉がいねぇとこで、ごちゃごちゃ言うな!
こそこそしてねぇで、心配なら力になってやれ!!! ごっそうさん!!!」



荒々しく、乱暴に言うけれど

副長の七重に対する想い





敵わんなぁ……





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