*武士の花*~花は桜木、人は武士~
すっかりと静まり返った道場
弘「先生……」
渉未と同じように、道場で手伝いをしていた弘吉は、渉未が斬ったその亡骸を見つめ
呟いた
そして…その亡骸に手を触れた渉未
渉「俺が新選組に誘われてるの知った時
慶太郎が、すっげえ怒ったの覚えてる?」
弘「うん……なのに、自分が入りたいって言いだしたよな……」
渉「先生に、間者になれと言われたんだ
慶太郎は、新選組に入っても間者としての活動をしなかった…
随分、怒られたみたいだな……
慶太郎は、俺達を守りたかったみたいだ」
弘「俺達は、生まれも育ちもバラバラだけど、七重も渉も慶太郎だって!
俺にとっちゃあ家族同然だ…!!」
渉「弘吉… 俺の父親を殺したの…
先生だったんだ……
渉は、知ってたみたい
先生には、自分が七重じゃなくて渉だって
言ってたみたいで、あの日……
渉が土方さんに斬られたとき……
慶太郎がそばにいたみたい……
辛かっただろうな… 慶太郎」
お前が1番辛いだろう?
平然と話し、立ち上がる
渉「弘吉…今でも、家族だと思ってる?」
弘「当たり前だ!!」
渉「じゃあ……お前の過去も見せろ」
弘「それは、俺を疑っているのか?」
渉「そうかもな」
弘「好きにしろ!!」
弘吉がそう言うと、渉未は、弘吉の方に体を向けた
渉「言っただけ……もう、なんも見たくない……」
土「おい!!」
ガクッと膝が落ちる渉未を支えたが
すでに意識は、なく
体から、火が出ているように熱かった
土「おい!!辰巳!蓮実!!
すげぇ熱だ!!お前らのとこと、新選組
どっちが近い!?」
辰「新選組だろうが、天子様が…」
蓮「天子様から、必ず連れて戻れと…」
土「なら、蓮実!お前は、天子様に帰れないと伝えてこい!
弘吉!!俺の背中に渉未を乗せろ!!
山崎と辰巳は、屯所で看病する支度をしろ!!」
渉未のこととなると、素直に従ってくれた
感謝しつつ、屯所へ走る
相変わらず軽いな……
腹に子がいるなんて、わからねぇな……
弘「先生……」
渉未と同じように、道場で手伝いをしていた弘吉は、渉未が斬ったその亡骸を見つめ
呟いた
そして…その亡骸に手を触れた渉未
渉「俺が新選組に誘われてるの知った時
慶太郎が、すっげえ怒ったの覚えてる?」
弘「うん……なのに、自分が入りたいって言いだしたよな……」
渉「先生に、間者になれと言われたんだ
慶太郎は、新選組に入っても間者としての活動をしなかった…
随分、怒られたみたいだな……
慶太郎は、俺達を守りたかったみたいだ」
弘「俺達は、生まれも育ちもバラバラだけど、七重も渉も慶太郎だって!
俺にとっちゃあ家族同然だ…!!」
渉「弘吉… 俺の父親を殺したの…
先生だったんだ……
渉は、知ってたみたい
先生には、自分が七重じゃなくて渉だって
言ってたみたいで、あの日……
渉が土方さんに斬られたとき……
慶太郎がそばにいたみたい……
辛かっただろうな… 慶太郎」
お前が1番辛いだろう?
平然と話し、立ち上がる
渉「弘吉…今でも、家族だと思ってる?」
弘「当たり前だ!!」
渉「じゃあ……お前の過去も見せろ」
弘「それは、俺を疑っているのか?」
渉「そうかもな」
弘「好きにしろ!!」
弘吉がそう言うと、渉未は、弘吉の方に体を向けた
渉「言っただけ……もう、なんも見たくない……」
土「おい!!」
ガクッと膝が落ちる渉未を支えたが
すでに意識は、なく
体から、火が出ているように熱かった
土「おい!!辰巳!蓮実!!
すげぇ熱だ!!お前らのとこと、新選組
どっちが近い!?」
辰「新選組だろうが、天子様が…」
蓮「天子様から、必ず連れて戻れと…」
土「なら、蓮実!お前は、天子様に帰れないと伝えてこい!
弘吉!!俺の背中に渉未を乗せろ!!
山崎と辰巳は、屯所で看病する支度をしろ!!」
渉未のこととなると、素直に従ってくれた
感謝しつつ、屯所へ走る
相変わらず軽いな……
腹に子がいるなんて、わからねぇな……