*武士の花*~花は桜木、人は武士~
辰「ちょっと待て!!」
烝「待てるかいな?御子が流れたら、どないすんねん!!」
辰「いやいや!山崎!やめろ!!」
烝「アホか!!お前も医者やろが!!」
辰「バカ!!山崎!!脱がすな!!」
烝「お前なぁ!なんで、邪魔すんねん!」
辰「してない!!」
烝「しとるやないか!!」
辰「違う…してない!!」
烝「放せって!!早よ診んと!」
辰「だから、懐妊してないんだって!!」
烝「え?」
パンッ
廊下で待機していた俺と弘吉は、勢いよく
襖を開けた
辰「あ… はははっ
その、あの、警護してるんですよ
側室ってことにしたら、近くにいても怪しくないでしょう?はははっ
天子様とは、体の関係はありませんので」
山崎が渉未の帯から手を放す
烝「ややこしい!!
ほな、なんでいつもこんな熱があんねん!
また見えんようになったら、どうすんねん!!」
辰「渉未は、熱の原因はわかってるって言うんだけど」
烝「治す気がないねん!!」
ペチッ
濡れた手拭いを雑に渉未の額へ乗せる
土「山崎…知ってるんだろ?
渉未がこんなになってる理由…」
烝「……っ」
やっぱりな……
山崎は、俺から目を逸らした
烝「すみません……言えません」
辰「お前… 渉未に何したんだよ!!
克己から聞いてんだぞ!!
渉未… 夜に怯えて、震えるって
すげぇ怖がるって!!」
山崎に掴みかかる辰巳を止めた
土「山崎は、渉未を大事にしていた」
辰巳が、山崎から手を放した
土「渉未は、滅多に人を頼らない
山崎には、心を許していた……
山崎だけにはな……」
烝「すみません……」
山崎は、頭を畳につけた
土下座してまで、言えないことらしい
土「わかった……無理に聞きはしねぇよ」
烝「待てるかいな?御子が流れたら、どないすんねん!!」
辰「いやいや!山崎!やめろ!!」
烝「アホか!!お前も医者やろが!!」
辰「バカ!!山崎!!脱がすな!!」
烝「お前なぁ!なんで、邪魔すんねん!」
辰「してない!!」
烝「しとるやないか!!」
辰「違う…してない!!」
烝「放せって!!早よ診んと!」
辰「だから、懐妊してないんだって!!」
烝「え?」
パンッ
廊下で待機していた俺と弘吉は、勢いよく
襖を開けた
辰「あ… はははっ
その、あの、警護してるんですよ
側室ってことにしたら、近くにいても怪しくないでしょう?はははっ
天子様とは、体の関係はありませんので」
山崎が渉未の帯から手を放す
烝「ややこしい!!
ほな、なんでいつもこんな熱があんねん!
また見えんようになったら、どうすんねん!!」
辰「渉未は、熱の原因はわかってるって言うんだけど」
烝「治す気がないねん!!」
ペチッ
濡れた手拭いを雑に渉未の額へ乗せる
土「山崎…知ってるんだろ?
渉未がこんなになってる理由…」
烝「……っ」
やっぱりな……
山崎は、俺から目を逸らした
烝「すみません……言えません」
辰「お前… 渉未に何したんだよ!!
克己から聞いてんだぞ!!
渉未… 夜に怯えて、震えるって
すげぇ怖がるって!!」
山崎に掴みかかる辰巳を止めた
土「山崎は、渉未を大事にしていた」
辰巳が、山崎から手を放した
土「渉未は、滅多に人を頼らない
山崎には、心を許していた……
山崎だけにはな……」
烝「すみません……」
山崎は、頭を畳につけた
土下座してまで、言えないことらしい
土「わかった……無理に聞きはしねぇよ」