*武士の花*~花は桜木、人は武士~
渉「よし!烝さんに捨てられたら、沖田に拾って貰おう!!」 


おいおい……


烝「アホか!!」


山崎が、ペチッ と渉未を叩く


土「そういや…忍やめたなら、渉未じゃねぇか」

渉「どっちでもいいよ
そろそろ帰る! よっ」


空になった鍋を持ち、立ち上がる


烝「送るわ」

渉「ん?いいよ…帰ったばっかりなのに」


山崎が鍋を取り上げ、先に行く

渉「じゃ、借りるわ!」

俺達に手を振って、先に行く山崎を蹴った

前にも、同じことがあったな








沖「渉、大丈夫かなぁ?」







総司がそんな言葉を口にしたのは、それぞれが仕事や部屋にと散らばり、総司が俺の部屋に来てからだった


土「山崎がついてんだ、心配ねぇよ」

沖「その後ですよ!」


そうか、総司は渉と相部屋だったから
あの姿を見たことあるのか?


土「渉は、負けねぇよ」

沖「そんなに強くないですよ…
女の子なんだから……」














渉を送り、帰った山崎は、任務の報告のみして、部屋に戻って行った
















俺は、山崎と渉を見守ることにした



渉は、俺を選ばない



だから…




ひっそり、想う



渉が、笑顔でいられるなら



それが、俺の幸せだ




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