*武士の花*~花は桜木、人は武士~
~山崎烝~
なんなんこれ?
ホンマ、問題だらけやな……
幸せに暮らしてんのかと思ったのに
弘吉は、置屋に状況を説明しに行った
幹部は、仕事へ
七重の着替えが終わったら、副長のところへ連れて行くように、言われ
ずいぶんたつ
「着替え終わったか?……七重?
……入るで?」
鏡の前で、寝浴衣のまま
「着替え方も忘れたんか?」
「髪が短いんです」
「伸びた方やで?」
「体に傷があるんです」
「名誉の負傷っちゅうやつや」
「……会いたいです」
「今は、無理や」
「ふぇっ…………七重に会いたい……」
なんや… まったく…
「泣くなや?な?」
「ひとりは、やだぁ」
「そうやな、よしよし、泣きやみ?」
「私…七重の体とっちゃったから……
……七重にもしものことがあったら……
うぇーーん」
なんで、こんなことに???
めそめそ泣くから、ついつい
抱きしめて頭を撫でてしまう
「アホ」
抱きしめた腕に、力が入る
「泣くなや…」
遠慮がちに俺にしがみつき、泣きながら
俺の顔を見上げる
「ひとりにしないでぇ~」
こんなとこは、そっくりやなんて
神さんは、残酷や
「ちゃんとおるで」
こんなこと言ってしまう
七重の涙を両手で拭い
口づけまでしてしまう
驚いて涙が引っこんだらしい
「/////私…あの……/////」
盛大に照れまくって、もじもじする
可愛らしなぁ
なんで、手放そうと決めたんか
謎になってきた
「手伝ったるから、着替えよか」
「え/////私、あの…////」
触れたことはないが、何度か見た体
浴衣を脱がせた
「七重ごめん!!」
と言いながら、七重は胸に手を当てて隠す
中身は、別の七重
わかっていても、理解してるつもりでも
「ホンマ、アホやろ」
「だって……七重の体を男の人にみせるなんてぇ」
「ほな、後ろ向けや」
「あっ!そうですね!!」
背中にある副長の刀傷に手を添える
ビクッ
七重の体が跳ねる
「怖いか?」
「いえ……急に触るから」
「すまん」
「その大きな傷も名誉の負傷ですか?」
「そうや、斬られそうな人を助けたんや」
間違ってないやろ?
「七重らしいです!
私は、そんな勇気ありませんから!!」
「……」
お前は、殿内を庇い、死んだんやで?
着物を着せ終えると
「ありがとうございます!山崎さん!!」
「ええよ」
にっこりと眩しい笑顔で、俺に言った
「私、山崎さんのお嫁さんになりたいです!!!」
「は?」
「凄く胸が鳴るんです!きゅうっとするんです!!こういうのを恋と言うのでしょう?ね?山崎さん?」
「知るか!!!」
「私、山崎さんに認めて貰えるように
頑張りますね!!!」
「……知らん」
口づけをしたことで、気を持たせてしまったんやろな
しかし……
どないなってんねん……
なんなんこれ?
ホンマ、問題だらけやな……
幸せに暮らしてんのかと思ったのに
弘吉は、置屋に状況を説明しに行った
幹部は、仕事へ
七重の着替えが終わったら、副長のところへ連れて行くように、言われ
ずいぶんたつ
「着替え終わったか?……七重?
……入るで?」
鏡の前で、寝浴衣のまま
「着替え方も忘れたんか?」
「髪が短いんです」
「伸びた方やで?」
「体に傷があるんです」
「名誉の負傷っちゅうやつや」
「……会いたいです」
「今は、無理や」
「ふぇっ…………七重に会いたい……」
なんや… まったく…
「泣くなや?な?」
「ひとりは、やだぁ」
「そうやな、よしよし、泣きやみ?」
「私…七重の体とっちゃったから……
……七重にもしものことがあったら……
うぇーーん」
なんで、こんなことに???
めそめそ泣くから、ついつい
抱きしめて頭を撫でてしまう
「アホ」
抱きしめた腕に、力が入る
「泣くなや…」
遠慮がちに俺にしがみつき、泣きながら
俺の顔を見上げる
「ひとりにしないでぇ~」
こんなとこは、そっくりやなんて
神さんは、残酷や
「ちゃんとおるで」
こんなこと言ってしまう
七重の涙を両手で拭い
口づけまでしてしまう
驚いて涙が引っこんだらしい
「/////私…あの……/////」
盛大に照れまくって、もじもじする
可愛らしなぁ
なんで、手放そうと決めたんか
謎になってきた
「手伝ったるから、着替えよか」
「え/////私、あの…////」
触れたことはないが、何度か見た体
浴衣を脱がせた
「七重ごめん!!」
と言いながら、七重は胸に手を当てて隠す
中身は、別の七重
わかっていても、理解してるつもりでも
「ホンマ、アホやろ」
「だって……七重の体を男の人にみせるなんてぇ」
「ほな、後ろ向けや」
「あっ!そうですね!!」
背中にある副長の刀傷に手を添える
ビクッ
七重の体が跳ねる
「怖いか?」
「いえ……急に触るから」
「すまん」
「その大きな傷も名誉の負傷ですか?」
「そうや、斬られそうな人を助けたんや」
間違ってないやろ?
「七重らしいです!
私は、そんな勇気ありませんから!!」
「……」
お前は、殿内を庇い、死んだんやで?
着物を着せ終えると
「ありがとうございます!山崎さん!!」
「ええよ」
にっこりと眩しい笑顔で、俺に言った
「私、山崎さんのお嫁さんになりたいです!!!」
「は?」
「凄く胸が鳴るんです!きゅうっとするんです!!こういうのを恋と言うのでしょう?ね?山崎さん?」
「知るか!!!」
「私、山崎さんに認めて貰えるように
頑張りますね!!!」
「……知らん」
口づけをしたことで、気を持たせてしまったんやろな
しかし……
どないなってんねん……