*武士の花*~花は桜木、人は武士~
なんというか… 


七重と渉は、まったくの別人




一途に自分を想ってくれる姿に、山崎は
七重を好きになった

幹部公認の恋仲となった



俺は、七重と過ごせば過ごすほど

七重が信用できなかった



渉は、いつも廻りの人をよく見てた

気遣いとか、さり気なくしてた


何より、楽しませたり、喜ばせたり


アイツがいると、屯所は賑やかだった




それに……




渉は、仕事に手抜きなんてしなかった

最近は、おソノがほとんどをこなしている



沖「なぁ~に怖い顔してるんですか?」

土「んあ?……総司か」


にっこりと俺に笑い掛けて、俺の隣に座る


沖「渉のこと考えていたんでしょ?」

土「まぁな……」

沖「同じ顔でしたね…でも……僕には
2人が双子なのが不思議で……」

土「ははっ……総司、気が合うな」

沖「ええぇ 土方さんも思ってたの?
そういえば、目や耳が治ったのにも気づいてましたし、無駄に鋭いですよね!?」

土「無駄ってなぁ……」

沖「ふふっ 惚れた女をついつい目で追ってしまうってやつでしょ???」



そうか……




冗談めかしていたけど、総司も……








労咳なんて、病にならなければ

総司は、素直に気持ちをぶつけていただろう

まぁ……少なくとも、俺より積極的だが




沖「土方さん…僕、渉の居場所わかるかも……」



!!!!!    ゴン



土「なんで、言わねぇんだよ!!」

沖「いてててててっ かも…なんです!
それに… 七重に知られたくなくて…」

土「総司……気が合うな」





俺達は、内密に動く作戦をたてた





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