*武士の花*~花は桜木、人は武士~
沖「渉!!行かないで!!駄目だよ!!」
近「総司!!やめないか!!」
渉の肩を掴む僕をとめたのは
近藤さん
そして、1番引き留めたいはずの土方さん
2度と会えなくなる
そんな気がして、僕が力いっぱい
「渉じゃなきゃだめなんだ!!!!!」
そう叫ぶと、いつの間にか目を覚ましていた七重が、ふらふらと立ち上がり
七「どうして?同じ顔よ?
なのに……なんで?あの子ばっかり…」
烝「七重…???」
七「消えてよ!!」
山崎くんが驚くのも無理はないね
これが、七重の本心
懐から出した刃物を渉に向けた
近「いい加減にしないか!!!
君は、何度…渉を殺そうとすればいい?
渉は、君に七重をあげたじゃないか!!
命までとる必要はないだろ!!」
七「同じ顔は、いらない!!!」
烝「七重…どないしてん?」
必死に七重を止めようとする山崎くんを
七重は、振り払う
七「渉は、男でしょ!?元に戻ってよかった!!そうでしょう!?」
永「男は、お前だろうが!?
あいつは、女だ!」
原「そうだ!体だけだな!」
町人姿の2人が合流した
弘「七重!!やめろ!!」
少し遅れて、弘吉くんがきた
ソ「一体何を仰っているのですか?うっ」
おソノが困惑していたので、斎藤くんが
意識を奪った
沖「七重…君は、男だよ
仕草とか、女の子みたいにしてるけど…
でも……君は、男だよ!!」
七「渉がいなければ……」
七重の目に、殺気が…
僕は、刀を構えた
トントン
え?
僕の肩を叩いた渉は、七重の前に進む
沖「ちょっと!!渉!!」
渉が七重の手首をねじ曲げ、短刀を落とす
そして……
渉の髪色みるみるうちに、白くなり
チラッと見えた横顔、目は、赤くギラギラしていた
そして…七重のおでこに自分のおでこをくっつける
よく見ると、渉の爪は鋭く尖り
刺さりそうなほど
不謹慎だけど、綺麗だと思った
白の髪がキラキラ光る
七重の手がダラリと落ち、渉は山崎くんに七重を渡した
そして、渉はおソノの方へ手を向けた
そこから黄色の光が出てきて、それが玉になり手に吸い込まれた
何事もなかったように、その場を去ろうとする渉を近藤さんが抱きしめた
近「大丈夫かい?俺は、刀を振ることが出来ないだろう、だから……新選組を歳に任せて、一緒に行こう!?」
土「かっちゃん!!」
土方さんたら、動揺しすぎです……
かっちゃんだなんて、何年ぶりに呼ぶんです?
渉の髪や目が、爪が
元に戻る
近藤さんをそっと押して、にっこり
〝大丈夫〟とでも言うように
太陽のような笑顔で近藤さんを見つめた
弘「渉…コレ……親父さん、谷口先生から預かってたんだ……渉が、もののけにならないように……俺が、ずっとそばにいたら
渉は、もののけに……」
泣きながら必死に喋る弘吉にも
渉は、にっこり笑った
そして、弘吉くんから、お守りを
受け取るとお守りを愛おしみ、懐へ
皆、目の前で起こった渉の変化に
理解が出来ないまま
渉は、去って行く
僕らは、
渉を追うことが出来なかった
不思議です
渉が見えなくなるまで、体が動かなくて
声を出すことも出来なかったんだから
渉のもののけの力だったのかな……
近「総司!!やめないか!!」
渉の肩を掴む僕をとめたのは
近藤さん
そして、1番引き留めたいはずの土方さん
2度と会えなくなる
そんな気がして、僕が力いっぱい
「渉じゃなきゃだめなんだ!!!!!」
そう叫ぶと、いつの間にか目を覚ましていた七重が、ふらふらと立ち上がり
七「どうして?同じ顔よ?
なのに……なんで?あの子ばっかり…」
烝「七重…???」
七「消えてよ!!」
山崎くんが驚くのも無理はないね
これが、七重の本心
懐から出した刃物を渉に向けた
近「いい加減にしないか!!!
君は、何度…渉を殺そうとすればいい?
渉は、君に七重をあげたじゃないか!!
命までとる必要はないだろ!!」
七「同じ顔は、いらない!!!」
烝「七重…どないしてん?」
必死に七重を止めようとする山崎くんを
七重は、振り払う
七「渉は、男でしょ!?元に戻ってよかった!!そうでしょう!?」
永「男は、お前だろうが!?
あいつは、女だ!」
原「そうだ!体だけだな!」
町人姿の2人が合流した
弘「七重!!やめろ!!」
少し遅れて、弘吉くんがきた
ソ「一体何を仰っているのですか?うっ」
おソノが困惑していたので、斎藤くんが
意識を奪った
沖「七重…君は、男だよ
仕草とか、女の子みたいにしてるけど…
でも……君は、男だよ!!」
七「渉がいなければ……」
七重の目に、殺気が…
僕は、刀を構えた
トントン
え?
僕の肩を叩いた渉は、七重の前に進む
沖「ちょっと!!渉!!」
渉が七重の手首をねじ曲げ、短刀を落とす
そして……
渉の髪色みるみるうちに、白くなり
チラッと見えた横顔、目は、赤くギラギラしていた
そして…七重のおでこに自分のおでこをくっつける
よく見ると、渉の爪は鋭く尖り
刺さりそうなほど
不謹慎だけど、綺麗だと思った
白の髪がキラキラ光る
七重の手がダラリと落ち、渉は山崎くんに七重を渡した
そして、渉はおソノの方へ手を向けた
そこから黄色の光が出てきて、それが玉になり手に吸い込まれた
何事もなかったように、その場を去ろうとする渉を近藤さんが抱きしめた
近「大丈夫かい?俺は、刀を振ることが出来ないだろう、だから……新選組を歳に任せて、一緒に行こう!?」
土「かっちゃん!!」
土方さんたら、動揺しすぎです……
かっちゃんだなんて、何年ぶりに呼ぶんです?
渉の髪や目が、爪が
元に戻る
近藤さんをそっと押して、にっこり
〝大丈夫〟とでも言うように
太陽のような笑顔で近藤さんを見つめた
弘「渉…コレ……親父さん、谷口先生から預かってたんだ……渉が、もののけにならないように……俺が、ずっとそばにいたら
渉は、もののけに……」
泣きながら必死に喋る弘吉にも
渉は、にっこり笑った
そして、弘吉くんから、お守りを
受け取るとお守りを愛おしみ、懐へ
皆、目の前で起こった渉の変化に
理解が出来ないまま
渉は、去って行く
僕らは、
渉を追うことが出来なかった
不思議です
渉が見えなくなるまで、体が動かなくて
声を出すことも出来なかったんだから
渉のもののけの力だったのかな……