*武士の花*~花は桜木、人は武士~
~沖田総司~


僕は、療養の為に新選組を、離れなければならないだろう


だから、2人の幸せをいっぱい目に焼きつけたい

2人ってより、七重だけど

土方さんが、迎えに行くって言うから

僕も松本先生に診察して貰うと

理由をこじつけて、お伴する



松「おお!!土方君に沖田君!!
よかったぁー!!
そちらに、遣いをやるとこだったよ!!」

土「何かありましたか?」


七重の姿がない……

なんで???


松「ちょっとなぁ……
七重に仕事を頼んだのだ…
しばらく、ここで預からせてくれないか?」


松本先生、嘘下手だね


沖「七重は、いつ戻りますか?」

松「いや、それはわからないが
嫁に出す前に、少しでいんだ
一緒にいさせてくれないか?土方君?」


最後の方は、本音かな?


土「松本先生……
俺達は、少々のことでは、驚かねぇよ
何かあったんだろ?」
 

本当… 勘だけは、いいよね

僕が気づくくらいだから

当然といえば、そうなんだけど


松「土方君…」


沖「僕達は、どんなことでも受け止めますよ!?」


松「沖田君…」



松本先生は、腕組みをして、考える


そんなに良くないことなのかなぁ


松「ちょっと…聞くが……
七重は、食事がとれているかい?」

土「……いえ、ほとんど」

沖「食欲がないそうです」

松「そうか……痩せたような気がしてね」

土「七重に何かあったんですか?」

松「いや、気になっただけさ」

土「先生、俺は迎えにくると約束しました!なので、このまま会わずに帰るわけにはまいりません!!」

松「いつ帰るか、わからないんだがな」

松本先生は、困った顔をした

沖「待たせて下さい」





松「うむ…… よかろう」






新選組へ 状況を知らせる遣いをだし

僕達は、七重を待つことにした






< 264 / 291 >

この作品をシェア

pagetop