*武士の花*~花は桜木、人は武士~
3日後

約束通り、七重はきた

すぐに近藤さんと外で話を始めた

古株の幹部が、2人を見守る

ずいぶんと長く話していた

近「入隊を認めよう!!
七重と呼ぶのは、ちょっと…なぁ?」

七「うん……渉でお願いします!あ!雪」

チラチラと雪が舞っていた

空を見上げる七重は、穏やかで

とても綺麗です



それは、皆が見惚れるほど……


七「よし!!髪切ろう!!」


「「「「「「「 は? 」」」」」」」


なんでそうなるの!?

皆が驚く

七「短い方が楽だよ?」


髪は、女の命と言うけど

七重には、どうでもいいのかもね?

土「俺も切るかなぁ」


「「「「「「「 え? 」」」」」」」」














土方さんがどこぞから、洋服を仕入れ

まるで、異国の人

短くなった髪、洋装

でも、刀はちゃんと持っている

色男というのは、何でも似合うものですね

誉めたくないけど、似合ってますよ


!!!!!

沖「七重!!」

渉「渉ですってば!!沖田、どう?」

沖「うん!似合うよ!格好いい!!」

渉「動きやすいね!でも、クナイを仕込めなくて、丸腰になるんだよな」

沖「僕の刀をさしな?」

渉「そしたら、沖田が丸腰だろ?」

少しづつ、喋り方が戻ってるね

沖「僕は、戦に出れないから
後は、渉に任せるよ!
近藤さんを守ってよ!!」

渉「沖田、熱でもあんのか?」

沖「え?ないよ?」

渉「だったら、変なこと言うな!!
一緒に戦おうな!!沖田いると、心強い」

沖「渉に言われると嬉しいです」

渉「なんで?」


本当… 肝心なことが伝わらない


沖「何ででもです!!」

伝わらなくてもいいや!

ゴロンと布団に潜る


渉「沖田……早く良くなってよ……
沖田寝込んでると、つまんない……」


沖「ふふっ 頑張ります」


僕が笑うと渉も笑う


渉「よし!!沖田が寝るまで添い寝してやろう!!」

沖「え!?勘弁して!!土方さんに怒られる!!」

渉「なんで?」


わかんないの? こっちがなんでだよ!!


結局、添い寝してやるとかいいつつ

渉が、スースーと先に寝ちゃった

畳に転がる渉に布団を掛けて、土方さんを呼びにいく


沖「渉の警戒心のなさは、犯罪ですね
土方さん、ちゃんとそばにいた方がいいよ!」

土「ばぁ~か、総司だから、安心してるんだよ!!俺も渉もな?」


にくったらしい!!!

僕だって、男なんだから!!!

土「ありがとうな!総司!!
これからも、渉と仲良くしてくれよ!!」


意味がわからないんですけど……


土「お前も通じないクチか?
渉は、総司が大好きなんだよ!!
まぁ、恋仲の俺よりは、小さい好きだけどな!!」


なんなの……ノロケ!?


沖「サッサと渉を移動させて下さい!!」


プンと怒ってみるけど、渉に大好きと思われてるってだけで、かなり嬉しいです!!





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