*武士の花*~花は桜木、人は武士~

今日は、総司の体調がいいようで
俺の部屋に来ている

沖「土方さぁ~ん
ねぇ~ 土方さんったら~」


うるさい


土「総司、俺は仕事してんだぞ!?」

総「だから!少し、話をしたいって言ってるんです!!」

しぶしぶと振り返ると、嬉しそうな顔

土「なんだよ」

沖「僕、そろそろ新選組を離れようと思って」

ニコニコしながら、突拍子もないことを言う


土「俺は、お前を他所にやるつもりはねぇぞ」

沖「僕が出て行くと言ってるんです」

土「バカいうなよ」

沖「え?そんなにバカなことじゃないですよ?病なんだから、皆の足手纏いは嫌ですよ!」

土「渉、泣くぞ」

沖「泣きませんよぉ~」

土「何するかわかんねぇぞ?」

沖「あははっ 脅しが下手すぎです!」


通じねぇなぁ…


土「脅しじゃねぇから!お前なぁ…
渉が総司をどれくらい好きか、わからねぇのか?」

沖「えぇ?もう、ノロケは結構ですよ!」

土「は?」


面倒くせぇとこそっくり……



総司は、はいはいっと言いながら

部屋を出て行った





仕事がはかどらず、総司ともう一度話そう

俺は、総司の部屋へ向かった






< 268 / 291 >

この作品をシェア

pagetop