*武士の花*~花は桜木、人は武士~
確かに、谷口君は、有名らしい

名前を出すと、皆が谷口君を守ろうと

「狼に話すことは、ねえよ!」

誰も情報をくれないのだ



何者か謎だが、謎が深まるほど、谷口君に近づいてみたいと思った




そんな、俺達の耳に入った情報




島原で、浪士組を名乗る男達がいるとか
その男達と接点を持つ為、島原の置屋と揚屋に協力を求めた


「ですから、困るんですって…」

永「困ることは、しねぇよ!!こっそりと情報を、教えてくれたらいいんだ!」

土「店の迷惑にならないようにする」

「迷惑ですよ!!
御免被ります!!」


永倉と揚屋へ来たが、案の定、迷惑の一点張りだ






「まぁ、それらしきお客様が使っている
置屋さんが了承すれば、うちも考えます」


永「本当か!!向こうの許可とってくる」




俺達は、揚屋に教えられた置屋へ





やる気のなさそうな女将が出てきた


「2人共いい男だねぇ
うちの子が気に入ったのかい?」



どうやら、遊びに来たと思われたらしい

事情を説明した





「ふうぅ~ん
後で、そちらに話が出来る男をやるよ
そちらさんも
話が出来るようにしといとくれ!」





屯所に戻り、幹部を集めた

幹部と言っても、試衛館の幹部だ






「置屋の女将が、こちらに話が出来る男をよこすそうだ」

「店先で出来る話では、ないからなぁ」







それぞれが会話を始めた


山「しかし、こちらまで出向くとは、なかなかねぇ……本当に来ますかねぇ」


山南さんと同じことを考えた



人殺し集団とも呼ばれている俺達の
屯所に来るだろうか












「お客様をお連れしました」













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