＊武士の花＊～花は桜木、人は武士～

しばらくして


桜太夫に、馴染みの客が出来たと、街の噂で聞いた












渉は、慶太郎の所

というか、俺の部屋に来ていた


すこぶるご機嫌斜めだった




永「土方さん、お？桜太夫じゃねぇか！」

渉「うっせぇ」


ギロリと、永倉を睨んだ


どうやら、桜太夫は、禁句のようだ


原「渉、来てるか？」

土「いるぞ」

弘「渉！！稽古は、サボるなって！！」

渉「あぁーー！！原田さん！！なんで連れてくるんだよ！！せっかく逃げたのに！」

どうやら、稽古が嫌で新選組に逃げ込んだ

というとこか？




渉が、ヒョイッと屋根上に逃げる




が・・・





ドサッ！！！




山崎を組み敷いて、左目に簪をつきつけた


渉「目玉と命、どっちを取られたい？」


怖っ

怖っ

怖っ


土「渉！！そいつは、新選組の監察だ！」

渉「あっそう…　すみません」


相変わらず、律儀にペコリと頭を下げる


烝「ひやぁ、噂通り！！強いんやなぁ！
山崎　烝や！」

渉「忍術が得意なんですね？」

烝「渉もか？」

渉「俺は、屋根昇ったり、その程度です」

烝「そうか？簪、どっから出したんや？」

渉「屋根に上がる前から、持ってましたよ！」



謎が多いとこ、２人は、似てるな