*武士の花*~花は桜木、人は武士~
夕餉に、間に合うように帰って来たが
渉は、食欲が無いから寝たいと言う
近「渉は、俺の部屋で寝るといい」
渉「うん、ありがとうございます!」
太夫の時と大違いで、ボケッとフラフラ歩く
弘「連れ回しすぎたかな?」
慶「疲れてんなぁ」
弘吉は、俺の部屋に泊める
土「気分転換には、なったんだろ?」
夕餉も終わり、仕事も片付け
布団の中で、弘吉と語る
弘「そうみたいですけど」
土「外に出ないから、体力落ちてるみたいだしな…」
弘「目的を果たしたから、かな?
なんか、生きがいみたいな?
この生き方がいいなんて、言ってるけど
花魁やる意味、捜しているだと思うんです
生きる意味みたいな?」
土「皆、そうさ
何を成し、何を求め、何を信じ
何の為に生きるのか
俺だって、まだまだ捜しているさ
弘吉、お前は、新選組に入らねぇか?」
弘「武術は、からっきしです!
誰でも誘ってるのかよ!」
土「俺は、自分を守れるくらいの力がある奴で、心の綺麗な、芯のある奴しか誘わねぇよ!」
弘「土方さんって、なんか嫌だ
そうやって、女を落とすんだろ?
あぁ、やだやだ!!」
土「渉が女になった理由、聞かせてくれねぇか?何か力になれるかもしれねぇだろ?」
弘「……浪士同士の喧嘩に巻き込まれて
双子の妹が死にました
7月7日 七夕 7が重なる日に生まれた七重と渉、渉は、男だから川を渉れるように……
俺と慶太郎は、七重が好きでした
慶太郎は、今でも女になってる渉を見ると、辛いみたいです!俺もだけど
渉の方が辛いですよね
だから、そばにいてやりたくて
七重といる気分ですけどね…」
土「そうか……
ひとつの体で、2人分生きるのは
……きついな」
弘「ですよね…
七重が死ぬとき、浪士の事を言ったみたいで、ずっと捜していたんです
見つけたら、人殺しでもするのかって
冷や冷やしてましたけど、余計に辛そうなんですよね」
もしかしたら……渉が捜していた人は
芹沢さんだったかもしれない
あの日、芹沢さんが、渉になにかを言った
渉は、芹沢さんを斬った
ためらいなく
涙すら見せなかった……
渉は、食欲が無いから寝たいと言う
近「渉は、俺の部屋で寝るといい」
渉「うん、ありがとうございます!」
太夫の時と大違いで、ボケッとフラフラ歩く
弘「連れ回しすぎたかな?」
慶「疲れてんなぁ」
弘吉は、俺の部屋に泊める
土「気分転換には、なったんだろ?」
夕餉も終わり、仕事も片付け
布団の中で、弘吉と語る
弘「そうみたいですけど」
土「外に出ないから、体力落ちてるみたいだしな…」
弘「目的を果たしたから、かな?
なんか、生きがいみたいな?
この生き方がいいなんて、言ってるけど
花魁やる意味、捜しているだと思うんです
生きる意味みたいな?」
土「皆、そうさ
何を成し、何を求め、何を信じ
何の為に生きるのか
俺だって、まだまだ捜しているさ
弘吉、お前は、新選組に入らねぇか?」
弘「武術は、からっきしです!
誰でも誘ってるのかよ!」
土「俺は、自分を守れるくらいの力がある奴で、心の綺麗な、芯のある奴しか誘わねぇよ!」
弘「土方さんって、なんか嫌だ
そうやって、女を落とすんだろ?
あぁ、やだやだ!!」
土「渉が女になった理由、聞かせてくれねぇか?何か力になれるかもしれねぇだろ?」
弘「……浪士同士の喧嘩に巻き込まれて
双子の妹が死にました
7月7日 七夕 7が重なる日に生まれた七重と渉、渉は、男だから川を渉れるように……
俺と慶太郎は、七重が好きでした
慶太郎は、今でも女になってる渉を見ると、辛いみたいです!俺もだけど
渉の方が辛いですよね
だから、そばにいてやりたくて
七重といる気分ですけどね…」
土「そうか……
ひとつの体で、2人分生きるのは
……きついな」
弘「ですよね…
七重が死ぬとき、浪士の事を言ったみたいで、ずっと捜していたんです
見つけたら、人殺しでもするのかって
冷や冷やしてましたけど、余計に辛そうなんですよね」
もしかしたら……渉が捜していた人は
芹沢さんだったかもしれない
あの日、芹沢さんが、渉になにかを言った
渉は、芹沢さんを斬った
ためらいなく
涙すら見せなかった……