*武士の花*~花は桜木、人は武士~
*瑠璃玉薊*
落馬を免れた女は、どうやら渉を突き止めた
そして、結婚を迫った

椿太夫が偶然居合わせ、自分が恋仲であると宣言をしたのだ


女は、身を引いたが、困ったことに

宣言したのが、街の中

椿太夫に想いを寄せる男達と

渉に秘かに恋心を抱く女達が

ヤキモチ



椿太夫は、桜太夫が休んでいる分も
忙しくなり

女達が店に押し寄せ、騒ぎを起こし

渉は、仕事を首になった







そんなこんなで






桜太夫として、再び表舞台に復活した









その数日後







渉が新選組に来た





幹部会議中を狙って



「昨日の客がさ、なんか妙な奴で
新選組を潰すくらいのことを言ってるんだよね
今日も来るらしいんだけど、どうする?」


「そりゃあ、潜入するか?ってことか?」


「当たり前!俺から言えるのは、これくらい!情報提供しただろ?」





一呼吸置き、まぁ いいだろうと頷く




「じゃあ、山崎さんに頼むよ」


総司と平助よりは、適任だな……

「わかった」







今回は、山崎が1人で大丈夫だと言うので

潜入させることにした








< 79 / 291 >

この作品をシェア

pagetop